2023.8.25~27 おかあさんコーラス全国大会 姫路

ROAD to the SUNFLOWER 
~ひまわりへの道―おかあさんコーラス全国大会リポート~
8月最後の練習日。産創館の部屋には楯と表彰状がおやつのお菓子たちに囲まれ飾られていました。
おかあさんコーラス全国大会で思いがけずいただいたひまわり賞。6月10日の大阪大会では抽選で大阪代表に選ばれ、7月に怒涛のコンサートを終え、そこから6回の練習で数々の修正と工夫をできる限り加えて、あっという間に姫路の本番。時系列で記憶をたどっていきたいと思います。

8月25日(金)

本番を翌日に控え、臨時練習を入れました。衣装や振り付けは既に完成形。あとはどれだけ美しく見せられるかが心配で、欠席者や遅れて来る者もいましたが、とりあえず衣装を着て本番さながらに何度か通しました。先生からも「いいと思います」とお墨付きをいただき、練習は終了。翌日は8時半に姫路駅前のジャンカラで1時間だけですが練習が予定されていたので姫路に前乗りするメンバーがほとんど。ということで、練習後は姫路の手前の明石で途中下車し、先生たっての希望で7年前にもみんなで行ったピッツェリア「CIRO(チーロ)」で夕食を取ろうということになっていました。電話予約のみでなかなか予約の取れないチーロ。なんと300回ぐらいかけ直してくれたおかげで奇跡的に18人の予約が取れました。先生は一足早く車で出発。チーロ組も当日合流するメンバーと別れて、ゆっくり産創館を出発する予定でしたが、なんとJR神戸線が人身事故のために運転見合わせとの知らせ。予定より早く出て梅田から阪神・山陽経由で明石に向かうことに。とかくル・ヴァンにはアクシデントやハプニングはつきものですが、うーん、この先も何かが起こりそうな予感(汗)でも、のんびり山陽電車で海を眺めながらおしゃべりしながら乗っていたら明石まであっという間でした。そしてお店に到着してみれば、予約時刻ぴったり!
チーロでの夕食を堪能した後、先生も私たちも今度こそは姫路に向かったのでした。さすがにホテルでの前夜祭はなし。「おやすみなさい」と、それぞれに予約したホテルに分かれていきました。
8月26日(土)
いよいよ本番の朝です。姫路駅前のホテル日航姫路に宿泊していた6人は6時半に朝食の待ち合わせをしましたが、考えることは皆一緒で、やはり朝からレストランは激混み。何でも軟式野球かテニスの大会で泊っている高校生もいたようで、バイキングの順番待ちが長蛇の列になっていました。そこには私たちと同じように本番を控える合唱団の方もいて、「何番ですか」とお聞きすると「5番です」とのこと。「私たち3番なんです」と思わず返した声が何だか勝ち誇ったようなニュアンスになってしまいました(笑) そういえば、5年前の松山でも同じ光景だったなぁ。そこに現れし関西合唱連盟理事長のS先生。「僕は8時集合なんで」と列を割り込むようにコーヒーをサーブされていました(笑) どうぞどうぞと私たち。この妙な連帯感が全国大会の醍醐味なんですね。知らんけど(笑)
朝食を終え、ジャンカラへ。三々五々、みんなも集まってきましたが、お店で一番大きな部屋が定員30名とはいえ、20人が壁際に座るともういっぱいいっぱいでした。音は消せても画面は消せず、ネオンも消えず、ミラーボールこそ点けませんでしたけど(笑)、朝とは思えないパーティー感満載な部屋で発声&練習。ところが、ここで先生が急にネガティブ発言。「みんな頑張ってな。うち今日の星占い、悪かってん。当たってると思うわ」「いやいや~、大丈夫ですよ(汗)」「順位も下やってん。6位」「6位なんて真ん中ですやん(笑)」とみんなでなだめる、なだめる~。今思えば、そんなことを言ってみんなを逆に鼓舞してくださったのかも。 しかし、なんちゅう荒療治やねん(笑)。(案外マジだったことは後でわかるのですが…)
ジャンカラから歩いてアクリエひめじに到着。出演は3番目です。そこから団体集合、更衣、リハーサル、本番、記念撮影、更衣までは、実感では3倍速でことが進んでいったような気がします。聴いてくださった方たちから「よかったよ~衣装の早替わりきれいだった~」の声をいただき、ほっ。着替えてしまうと、さっきまでのことはまるで夢のようにも思われました。そして、2月に歌ったばかりのアクリエひめじでまた歌えた喜びをあらためてかみしめました。ホールでは兵庫県合唱連盟所属の団の方々が至るところでお手伝いされていました。ただただ感謝です。客席で数団の演奏を聴き、あっという間に休憩タイム。個別で食べにいった数人と別れ、4階に設けられた会議室で予約していたお弁当をいただきました。あなご弁当、なかなかのボリュームで美味しかったです。兵庫県の理事でもいらっしゃる山口英樹先生のリフレッシュタイムも面白かったなぁ。「関西電気保安協会」を声高らかにアクリエひめじで歌えるとは思ってもいませんでした(笑)。午後も数団の演奏を聴いた後、ホールから歩いて数分の「御座候あずきミュージアム」へ(外は暑かったぁ)。みんなで甘みあっさりのあずきソフトクリームや焼きたての御座候をいただきました。再びホールへ戻って最後まで演奏を聴き、今日のうちに帰る者はここで解散。パーティへ残る者がダイジェストになった全出演団体の演奏動画を観ながら、2階席で結果発表を待ちました。
ひまわり賞に選ばれるのは全体の1/3。30団体中10団体です。コロナ禍を乗り越え、全国大会まで勝ち抜いてこられた皆さんの演奏はどこも素晴らしく、優劣をつけるのは残念なくらい。どの団も願わくばひまわり賞に選ばれることを目標に努力されてきたはずです。私たちもそう。それだけに選考委員の先生にどう評価されただろうかと不安にかられました。やっぱり先生の星占い通りになるのか(汗)…結果は出演順なので、心配している間にすぐ発表されました。「3番ル・ヴァン エレガンテ、ひまわり賞!」。そう読み上げられた時は、本当に嬉しかったです。歓声は2階の壁を伝って下まで響きました(笑)。その瞬間、ひとつ前の列に座っていた先生が振り向きざまにみんなと握手。「ほんまよかったわ~。ほんま心配してたから~」と心からホッとされた様子でした。本番前、薄暗い袖で待機中にみんなに身体をぶつけながらぐるぐる回っていた先生。ただのおふざけかと思っていましたが、何とか心を落ち着かせようとしてはったんですね。ああ見えて(笑)繊細なハートの持ち主なのであります。そしてよくよく聞くと、メンバーの中でも前夜ホテルでほとんど寝られなかったという人もちらほら。睡眠不足の中で、みんなよく本番を乗り切ったものです。

その後はみんなでザ・パーティへ。コロナ禍を挟み4年ぶりの開催だそうで、大いに盛り上がりました。広大なパーティ会場で他団と相席になるよう3つのテーブルに分かれて着席したル・ヴァンメンバー。出演順のセッティングらしく、テーブルはどこもステージの最前列。横には選考委員の先生方や連盟関係者の皆様方もずらり。特等席のような場所でした。そして、ここでもル・ヴァンはやらかしました。冷や汗タラタラ。そして大爆笑。ザ・パーティのことは別のレポートにお任せします。それにしても、スペシャルゲストのしろまるひめちゃん、可愛かった~!

賑やかなうちにザ・パーティもお開きとなり、あとはホテルで寝るだけ~と思いきや、まだまだ元気な6人で「姫路城のライトアップを見にいこう」ということになり、駅前の大通りをお城に向かってどんどん歩いていきました。なにせ前夜のチーロやザ・パーティで連日たらふく状態。少しは歩きたい気持ちにもなったんですね。昼間に比べると夜風が結構気持ちよく、お城のライトアップもばっちり見えました。こんな時間に白鷺城を愛でられるのも、姫路に2泊できたからこそ。2日目は38団体が出場しますが、<できるだけ聴いて帰りたい。あとは寝るだけ~>と思っていたら1通のLINEが。「カラオケに来てます。まねきねこ。1時間半で飲み放題1,500円」。時刻は既に夜の9時半を回っていましたが、ええい、こうなりゃ行ってしまえ~と大挙して合流。一人はホテルに帰りましたが、既に入店していた3人とライトアップした5人の合計8人でひとしきり歌いました。ザ・パーティでは小さなしろまるひめを頭に載せて天童よしみをやり続けたH子さん(詳細は別リポートをご覧ください)の美空ひばりがゼッピンでした♡ その後はもうマイクを持って歌う者あり、気にせず大声で歌う者ありの無礼講です(笑) いよいよ終了時刻となり、〆にコンサートで歌った『お嫁サンバ』をハモリながら熱唱しました。しかし、どんだけみんな歌好きなんやねん(笑) そして帰り道、一人が「実は振り付け間違えてん」と衝撃の告白。すると、「私もやってもうたわ」と言うもう一人。ほんまかいな(汗) 静かな駅前アーケードは爆笑に包まれました。ま、結果オーライ(笑)。

8月27日(日)
宴の後のけだるい疲れを残しつつ、それぞれのペースで朝食を取り、おのおのホテルからホールへ。2日目の演奏を主に2階席で聴きました。途中で姫路おでんを食べにいったり、またしても御座候あずきミュージアムに行ったりするメンバーもいたりして(笑)。帰りもそれぞれの都合でテキトーに自主解散。最後まで残った3人が姫路名物のたこ焼きを食べて帰りました。大阪に向かう新快速の中で2日目の発表結果を知りました。出場団体の皆様、おめでとうございました。そしてお手伝いの皆様、運営に携わってくださったすべての皆様、本当にありがとうございました。今年初めての試みだったオーディエンス賞。私たちが出た土曜日の午前中はお客様も少なかったので、選ばれるべくもありませんでした。出演順は大きいなと思いますが、やはり素晴らしいパフォーマンスをした団(ほぼ関西勢笑)が受賞されていました。これぞおかあさんコーラス!! 満席の中で歌われた合唱団を少しばかりうらやましく思いながら、それでも私たちの演奏を聴いてくださった、目撃してくださった方の心に少しでも何かが残っていたら嬉しいです。
8月29日(火)
ひまわり賞の楯と賞状に見守られながら、ホッとする間もなく、今度は10月のコンクール、そして次回のコンサートに向けて、始動しました。本番では家族の体調不良や本人の体調など、実は不安材料もある中でしたが、全員でオンステできたことが何よりもよかったです。やっぱりみんなで一緒に歌えることがル・ヴァンの原動力。松元先生と、これからも一歩一歩進んでいきたいと思います。最後になりましたが、遠方よりわざわざ私たちを聴きにくださった皆様、ありがとうございました。今後とも応援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
「ザ・パーティで大阪のおばちゃんはやってしまった」
本番後の夕方、ホール内で催された「ザ・パーティ」。4年ぶり、500人を超える大盛況。ル・ヴァンからは14人が参加しました。3つのテーブルに分かれ、他の出演者の皆さんと親睦を深めました。
① 大阪のおばちゃんのアメちゃんDNA
H子さんのパーティー大好きで何事にも躊躇しないDNA
③ K子さんがボス。周りの人を楽しませたいDNA
④ 私の職場の同僚Cさん(堺市在住)のナイスなつっこみDNA
この4つのオール大阪DNAが融合してしまうとどうなるか?こうなってしまったのです。
パーティー出席者に「儀式です」とK子さんの掛け声→K子さん含めた5~6人のメンバーによる「なめたらあかん~。なめたらあかん~」の合唱→頭に姫路のキャラクター「しろまるひめ」をつけ、天童よしみに扮したH子さんが「人生なめずに、コレな~めて~」と歌いながら、名刺とアメちゃんセット(「人生なめずにコレなめて~」と書いてある)を渡す。
これを各都道府県代表の出演者のみならず、長谷川合唱連盟理事長、関西合唱会の大御所である清原先生ご夫妻、審査員の先生たちにもやってしまったのです。皆さん、大いに笑いながらお付き合いしてくださいました。
4つのDNAのうち①はさておき、②のH子さんキャラクターはおなじみでしょう。H子キャラはあと100個くらい言いたいですが割愛します。
③K子さんの思いっきり楽しむ姿勢というのはなかなかです。ル・ヴァンきってのキャリアウーマン、仕事のできる女。お楽しみタイムでの弾けっぷりも凄まじい。今年7月のコンサート打ち上げで山本リンダに扮した余興は伝説になってしまいました。
④コンサートに来てくれた私の同僚Cさん。「隣で歌ってた人、天童よしみに似てません?なめたらあかん~てマイク持って歌い出すのかと思いましたわ」とツッコミ入れてくれました。おお~っ それやん!それですがな。で、急遽、H子さんの天童よしみとCMネタを思いつき、小道具を誂えてしまった。
※頭につけてた「しろまるひめ」はFさんがペーパークラフトで作ってくれたもの。
「なめたらあかん~」合唱隊に引きずり込んじゃった東北支部代表DRESSIER(福島県)の方、合唱連盟の先生方、パーティー出席者の皆様方、お付き合い頂き本当にありがとうございました。
リポートBy ル・ヴァン イベント部長M
「姫路グルメを堪能!食レポ編」
全国大会リポート食レポ編は、今回夜更かし早起きをものともせず最初から最後まで参加できるものにはことごとく参加し、食べるものは食べつくし、にわとり賞、マグロ賞、ピラニア賞総なめの団長Aがお届けいたします。写真とともにお楽しみください。
1. チーロ(CIRO)
死に物狂いで予約をとり、わざわざ明石で途中下車してまで行ったイタリアンのお店。次から次へと出てくるのは、新鮮な魚介類をふんだんに使ったイタリア料理の数々。たこのカルパッチョ、カプレーゼ、かぼちゃのピザ、レモンクリームのパスタ、鯛のアクアパッツァパスタ添え…。素材の旨味を最大限に引き出したその味はもちろん、たっぷりと盛り付けられたその量にも一同感激したのでした。
さらに、もうおなかいっぱい!というところに出された絶品ローストビーフ、そしてドルチェが4種類も!ああ、なんという幸せ。これで4000円は良心的すぎるでしょ!
特筆すべきはK子さんの鮮やかな魚さばき。たちどころに身だけにされた鯛はパスタと混ぜられ、個々のお皿に取り分けられました。「鯛の鯛」と言われる鯛の形をした骨までもしゃぶり尽くしたのでした。
2. あなごめし
合唱連盟に事前に注文していたあなごめし。たかがお弁当やんと侮っていたのは大きな間違いでした。やわらかな穴子が口の中でほどけましたよ。
3. アーモンドトースト
素泊まり組のA子さん、Aちゃんと6時半に出発して「はまもとコーヒー」へ。先生もお誘いしましたが、「そんな朝早くからよう行かんわ!」と一蹴されました(笑)
アーモンドペーストとスライスアーモンドをのせて香ばしく焼いたトーストは姫路の名物。香り豊かなコーヒーとともに、贅沢な朝のひと時を過ごしました。コーヒーにはゆで卵とトースト(普通の)が付くのがモーニングサービスですが、今回トーストは辞退(ちょっぴり後悔)。
4. 姫路おでん
生姜醤油をつけていただくのが姫路おでんの特徴だそうです。昼は開いていないお店がほとんどだったため、姫路駅のフードコートで。お城の形のこんにゃくがかわいい♡
5. 御座候
どこの店でも行列ができるあの御座候、なんと生まれは姫路だったのですね。ホールから歩いて5分ほどの場所にあずきミュージアムがあり、その中の工場ショップではいろんなものがいただけます。
甘さ控えめ、でもあずきの風味はしっかり感じられるソフトクリーム。はふはふ言いながら食べた焼き立てアツアツの御座候は赤と白の2種類。工場ショップ限定商品・白あん×レモンのアイスバーもありました。私は連日通い、4つとも制覇してまいりました。
別のメンバーがランチに食べた豚まんやジャンボ餃子などもなかなかのお味だったとか。
6. 明石焼き風たこ焼き
駅前に60年以上店を構え、市民に愛されてきた姫路のソウルフード。明石焼きにソースをべたべた塗り、それをだし汁につけて食べると聞いて「え~⁉︎」と思ったものですが、やってみるとこれが美味しい。まろやかでおなかにどんどん入っていきます。ほぼ最後まで演奏を聴いたYピーとKさんと3人で食べてきました。
姫路の名物グルメ、結構あるんですね。特に焼き立て御座候はおススメです。機会があれば是非!ちなみに、中華麺と和風だしを組み合わせた「まねきのえきそば」は、3月のレディースコーラスフェスティバルで姫路にお邪魔した時に駅で皆で立ち食いいたしました。